いま世界的に起こっているバイナリーオプションの禁止や撤退の流れは、2016年のベルギーやオランダで始まりました。
勝てば掛け金が2倍近くに、負ければ掛け金が0になるというルールにおいて、使用法によってはハイリスクハイリターンとなるバイナリーオプションに対して、取り締まりを強化すべきとの声が聞かれます。
今回はなぜそのような流れが起こっているのか、国内と海外のバイナリーオプション規制の現状、さらには規制が強化されている中でのおすすめ業者を紹介していきます。
バイナリーオプションが世界中で禁止の流れに
まずはバイナリーオプション取引禁止の流れを振り返ってみます。
まずは前述したように、2016年にベルギーとオランダでバイナリーオプション禁止が決定されたことに始まります。
その流れは世界に広がり、2017年にはマルタ共和国、カナダ、イスラエル、2018年にはドイツ、2019年にはキプロスやポーランド、さらにはアイルランドでバイナリーオプションが禁止になっています。
2016年:ベルギー、オランダ
2017年:マルタ共和国、カナダ、イスラエル
2018年:ドイツ
2019年:キプロスやポーランド、アイルランド
また、決定にはいたっていないものの、2019年にはオーストラリアで規制策案が発表されています。2021年をめどに禁止されるみたいですね。
このような世界的な流れを考えると、今後さらにバイナリーオプションの規制強化の動きが進展していくことが予想されます。
さらに日本で人気NO.1のバイナリーオプション業者、ハイローオーストラリアにも撤退の噂が出てくるほど、バイナリーオプションの撤退や禁止の流れは強まってきています。
それでは、なぜこれほどまでにバイナリーオプション禁止の動きが広がっているのでしょうか。原因を考えてみます。
ギャンブル性が高い
一般的にバイナリーオプション取引では、購入時点よりも将来時点の価格が高いか低いかを当てる投資が行われます。
掛け金が0になるか2倍になるかというリスクの大きさ、さらには取引の手軽さから、ギャンブル性が高いことがこれまで問題視されてきました。
もちろん自分自身でリスク管理を行うことができれば、一切危険性はありません。しかし、中には依存症の人や、自己管理が苦手な人がいます。そのような人にとっては、バイナリーオプション取引を行うことは危険極まりありません。
規制を行えば、こうした人がバイナリーオプション取引で負うリスクを0にすることができます。ユーザーを守る観点から、行政による規制を行うべきとの意見が世界的に優勢になりつつあるのです。
取得ライセンスからの依頼
信頼できるバイナリーオプション業者はライセンスを取得しています。
しかし、その取得ライセンスから、撤退の依頼を受けることがあります。
例えば海外バイナリーオプション業者の24オプションは、2015年に日本からの撤退を決定しています。
実はこのとき、キプロスの取得ライセンスから日本人へのサービスを撤退するように忠告がされていました。
この理由のひとつが、日本の金融庁による方針です。
金融庁がキプロスの取得ライセンスに対して、国内バイナリーオプション規制に伴って海外のバイナリーオプション業者で新規口座開設を受け付けないようにお願いしていたのです。
このように、ライセンスなどの行政機関から注意やお願いがあると、撤退せざるを得ない可能性が十分にあるのです。
大企業によるバイナリーオプションアプリを禁止する動き
Apple社とGoogle社のテクノロジー界2大会社のうち、Apple社はバイナリーオプションアプリを禁止しています。ハイローオーストラリアでiOSアプリが使えなくなるなど、AppStoreではバイナリーオプションブローカーの承認許可が下りなくなっています。
この理由は、バイナリーオプション自体が決して危険な金融商品だからというわけではありません。バイナリーオプション業界に、いかがわしい業者が多いからです。
こうした業者によって、健全な運営を行っているバイナリーオプションブローカーの利便性が下がってしまうことは非常に残念なことです。
バイナリーオプション禁止の流れがアプリ禁止につながっている一方で、アプリ禁止がバイナリーオプション禁止の流れにつながっている現状があります。
日本でも禁止や規制の動き
国内のバイナリーオプションについても、禁止や規制の流れはすでに広まっています。ただし、これらはトレーダーを守る点から、取引を制限しようとするものです。
現時点ではバイナリーオプション取引自体を禁止する法律は一切ありません。
国内バイナリーオプション業者では、安全性を高めるために倍率や取引回数を制限するための法律が設けられています。どのような規制が存在するのか確認していきましょう。
固定ペイアウト倍率の禁止
国内のバイナリーオプションでは、ペイアウト倍率は必ず変動します。
判定時刻における予想レートと現在のレートの差でペイアウト倍率は変動する仕組みになっています。
ペイアウト率が固定の場合よりも、売買の差が大きければ利益も大きくなるFX取引に近いシステムになっていると言えるでしょう。
取引回数の上限設置
不必要なトレードを繰り返さないように、国内バイナリーオプションでは取引回数の上限が設置されています。一度判定が行われてから次の判定が行われるまで2時間以上の間隔が必要であるため、1営業日における取引回数の上限は12回とされています。
確かにバイナリーオプションでは稼ぎやすい相場は常に訪れるわけではないため、ピンポイントでエントリーを行い精度の高いトレードを行う必要があります。そのため、1営業日で12回も取引が可能であれば、十分だという意見もあるでしょう。
しかし、トレンドが続いているときなど、一日中稼ぎやすい状況が続くときもあるはずです。そのようなとき、規制があることによって本来なら得られたはずの利益を得られなくなってしまうかも知れません。規制によってトレードの自由度が減ってしまうことは事実です。
短時間取引の禁止
国内バイナリーオプションの規制に関して重大なものが、短時間取引を禁止しているという点です。
海外バイナリーオプションであれば、30秒や1分というかなり短時間の取引も可能です。
このような短時間の取引を禁止したことによって、短期的なボラティリティを狙ったトレードができなくなりました。こうした規制は取引回数の上限設置とともに、トレードの幅を狭めてしまう規制と言えます。
投資に関するテストに合格しなければ取引できない
国内バイナリーオプションの利用経験のある方なら知っていると思いますが、バイナリーオプションを始める際、投資に関するテストが実施されます。
実はこれは金融庁が設定するバイナリーオプションに関する取り決めのひとつです。テストの実施目的は、もちろん投資家を保護することです。
テストでは、投資家として兼ね備えておくべき知識や心構えが試されます。もちろん、テストは難しいものではなく、不合格になっても何度も受けることができます。
判定時刻までのポジション解消が可能
バイナリーオプションは判定時刻において、ある価格よりも高いか低いかを当てる投資です。しかし規制によって、エントリー後のポジション解消が可能になりました。
ポジション解消を解消することによって、FX取引と同様に利益確定の決済や損失確定の決済も可能になっています。トレーダーの裁量によって、掛け金が0になるというリスクを減らせるようになりました。この規制も、FX取引に近い性質を持つようになったと言えます。
規制により国内バイナリーオプションはうまみがなくなった
規制が強化されたことにより、国内バイナリーオプションはFX取引に近い性質を持つようになりました。このことについては、ユーザーを守る視点から言えば、一概に悪いことではないかもしれません。
しかしながら、バイナリーオプションの持つ特徴が失われていることは間違いありません。1が0になるか2になるかという、文字通り「バイナリー」のうまみが国内バイナリーオプション業者では失われつつあるのではないでしょうか。
特に短時間取引の禁止や取引回数の上限設置は、バイナリーオプション取引を大きく制限するものです。短時間売買を繰り返したいトレーダーにとっては不利な条件となります。
そんな中、海外バイナリーオプション業者は、本物のバイナリーオプションサービスを提供していると言えます。リスク管理をしっかり行い、業者選びを間違えなければ、規制が無くても決して危険ではありません。
バイナリーオプションは自己責任のもと取引はできる
バイナリーオプションは一歩間違えれば危険な投資になってしまいます。もしも、余裕資金を使って投資を行えば、生活が破綻してしまうかもしれません。
特に海外バイナリーオプション業者を利用する場合、1が2になるか0になるかという投資であるため、リスクとリターンの差が大きくなります。事実、この理由から世界各国でバイナリーオプション禁止の流れが広まっています。
確かにFX取引や株取引に比べても、自己責任の部分が非常に大きいと言えるでしょう。しかし自己責任のもと、きちんとしたトレード手法とリスクコントロール方法を用いれば、安定的に利益を出せる可能性が高まります。そして決して危険な取引にはならないはずです。
おすすめ業者はハイローオーストラリア
海外バイナリーオプション業者でおすすめしたいのは、ハイローオーストラリアです。
知名度、評判、ユーザー数、すべて抜きんでています。さらに、多くのユーザーを抱えながらも、出金拒否などの悪い噂はほとんど聞かれません。
海外バイナリーオプション業者の中には、怪しい業者や危険な業者も存在します。もしも、これから海外バイナリーオプション業者の利用を考えているのであれば、安全性の高いハイローオーストラリアで問題ないでしょう。
ハイローオーストラリアは安全性の高さに加えてサービスも高水準です。特に、バイナリーオプションで利益を出すために最も大切なペイアウト率は、ほかの業者に比べて数値が高くなっています。
ほかの海外バイナリーオプション業者では、1.7倍台が設定されている場合が多い一方で、ハイローオーストラリアでは1.8倍台~1.9倍台が設定されています。ほんの0.1倍の違いでも、トレードを重ねていけばその差は非常に大きなものになります。
信頼性、サービス水準の高さを考えれば、初心者やサービスに特にこだわりのない方には、ハイローオーストラリアがおすすめです。
おすすめ業者を一覧で見たい方は、こちらを参考にしてください。
まとめ
今回はバイナリーオプションの禁止や撤退の流れについて紹介しました。海外ではすでに法律で禁止になった国もあり、バイナリーオプション業者の撤退が相次いでいます。
一方、国内業者では、禁止にまで至ってはいないものの、相次ぐ規制から、バイナリーオプションのサービスがFXに近づいている現状があります。
今後、国内外問わずにバイナリーオプションの規制が進んでいく可能性はあるので、各業者の規制や撤退状況は注視しておくようにしましょう。
もちろん、撤退や規制が行われたとしても健全な業者であれば、出金拒否などの心配はいりません。しっかりと事前通知が行われるはずです。
そして、ハイローオーストラリアなどの海外バイナリーオプション業者を利用すれば、本来の意味でのバイナリーオプション取引を行うことができます。もちろん、バイナリーオプション投資は完全自己責任で行うものです。リスクを熟知し、コントロールしたうえで、バイナリーオプションに挑戦しましょう。