バイナリーオプションの攻略法にグランビルの法則があります。
色々な戦略が紹介されている中でもメジャーなもので、初心者でもすぐに情報を目にする機会が訪れたはずです。
そんなグランビルの法則には賛否両論あり、活用すべきか迷う人も多くなっています。
そこで本当に使えるのか、インジケーターの設定や時間足についてもチェックしながら詳細を解説するので参考にしてみて下さい。
最適なバイナリーオプション攻略法に迷っている方は、当サイトの「バイナリーオプションの攻略手法総まとめ!勝ちたいなら要チェック!」を参考にしてください。実際に活用できる攻略法をまとめていますので試す価値ありです。
元々は株式投資の攻略法である
今では色々な投資で使われているのはアメリカの金融作家・投資セミナー講師のジョセフ・グランビルさんが考案しました。
1960年に誕生し、今でも活用されているとは驚きです。
中身は買い・売りを示す8パターンの法則が詰め込まれていて、複雑なものではないので初心者にも使いやすくなっています。
もともとは株取引で活用されていた手法でした。
でも今ではFXやバイナリーオプションなど、幅広い投資の相場の分析方法のひとつとしてメジャーになっています。
使用するインジケーター
移動平均線を活用して分析を行います。
移動平均線は一定の期間の値動きの平均を線で結んだもので、今後の値動きの方向性を知ることができるインジケーターです。
ローソク足と移動平均線の位置関係を見て方向性の見極めを行います。
・1時間~4時間足
・期間は200
大衆心理を意識している攻略法なので、移動平均線の設定も一般的な数値で問題ないのです。
ただ、今回活用するのはバイナリーオプションなので少し変わります。
・1分足
・期間は20
バイナリーオプションには200という長い期間はないので、20で設定をします。
時間足については取引時間よりも少し長めにとりたいので、例えば1分足でチャートを表示させているのであれば15分取引をするなどで対応して下さい。
グランビルの法則のサインは8パターン
グランビルの法則では買いシグナル4パターン、売りシグナル4パターンの合計8パターンのシグナルがあるので頭に入れておいて下さい。
買いシグナル4パターン
まずは買いシグナル4パターンです。
FXでいう買いはバイナリーオプションではHighエントリーなので、サインが出たら間違えないようにエントリーをしてください。
①ゴールデンクロスをする
他にもゴールデンクロスとも呼ばれています。
新規買いと言われてもピンとこなかった人も、ゴールデンクロスと言われるとどういう状況なのか分かったはずです。
ローソク足と移動平均線の乖離が大きくなったポイントに注目します。
移動平均線が大きく乖離した後は、また近くまで戻ってくる傾向があることが根拠とされているようです。
移動平均線が水平または上向きになっていることを確認します。
その後、ローソク足が移動平均線を上抜けしたら買いのサインです。状況によっては、ゴールデンクロスよりも前の乖離が始まった地点でエントリーをすることもあります。
②押し目が発生する
FXでは押し目買いと呼ばれている手法です。
まずは移動平均線が上昇中であることを確認して、ローソク足が一時的に移動平均線を下抜けしているポイントを探します。
条件に合ったポイントを見つけたら、次に再上昇する部分がポイントです。
移動平均線が上向きの状態で、一時的にローソク足が下抜けをし、さらに再上昇して下から上に抜けたポイントでエントリーをします。
ただ、すぐに反発する可能性も高いのでバイナリーオプションでは超短期または長期のエントリーが推奨されています。
③買い増し
買い増しとはFXでは優位な状況にあり、より大きな利益を求めるためにポジションを増やすことを意味しています。
まずは移動平均線が上向きであるかを確認し、ローソク足が移動平均線のぎりぎりまで接近したポイントを探します。
その後下に抜けることなく再上昇でエントリーです。
上昇トレンドが継続していれば価格の上昇が期待でき、押し目買いの時に比べて反発も小さいので扱いやすいエントリーポイントになっています。
④短期の買い
もともとあるべき場所に価格が戻るだろうと予想した取引です。
ローソク足も移動平均線も下向きである場合に発生するエントリーポイントで、大きな乖離が発生します。
乖離が起こってから戻り始めたところでエントリーです。
ただ、戻り始めたとしても素直にそのまますぐに戻ってくるケースはほとんどなく、基本は上がったり下がったりを繰り返しながら戻ります。
売りシグナル4パターン
次は売りシグナル4パターンです。
FXでいう売りはバイナリーオプションではLowエントリーなので、サインが出たら間違えないようにエントリーをしてください。
①新規売り
根拠としては新規の買いと同じです。
まずは最初に移動平均線が上向きであることを確認し、その後に水平や下降が始まるポイントに注目します。
ローソク足も下降し、移動平均線を下抜けしたらエントリーです。
基本的に下抜けをした時をエントリーポイントと判断するトレーダーが多いのですが、乖離の大きい地点でエントリーをする方法も紹介されていました。
バイナリーオプションで攻略しやすいのは下抜けのポイントです。
②戻り売り
戻り売りとは下降トレンドの相場で一時的に発生する反発を狙い売ることです。
バイナリーオプションでは移動平均線が下降中なら、ローソク足が上昇をしてももう一度下降する可能性が高いことを根拠に攻略をします。
移動平均線が下降中で一時的にローソク足が上に突き抜けたものの、再び下に突き抜けたところがエントリーポイントです。
値動きの状態やファンダメンタルズ的な要因も考慮して、その時に最適なエントリーポイントを判断しなければいけません。
③売り乗せ
売り乗せとは相場の下落で利益が出ている局面で、さらに利益を追求するために売りを出すことを言います。
バイナリーオプションでは売りの勢力が強いという判断です。
まずは最初に移動平均線が下降中で、ローソク足が移動平均線よりも下に位置していることを確認して下さい。
その状態でローソク足が一時的に上昇し、移動平均線に接近するものの上に抜けることなく再び下降した地点がエントリーポイントです。
④短期の売り
最後の短期の売りは、短期の買いと同じでバイナリーオプションには向きません。
一応グランビルの法則のひとつなので今回は省略せずに解説しますが、できれば取引では避けることをおすすめします。
まず最初に移動平均線・ローソク足が上昇であることを確認して下さい。
乖離があり戻り始めたところがエントリーポイントです。
短期の買いと同じで戻り始めたとしても素直に戻ってくるケースが少なく、上がったり下がったりを繰り返して戻るので難易度はかなり高くなっています。
グランビルの法則で勝率を上げる方法
何度も言いますが、元々グランビルの法則は株取引に活用されていたものです。
戦略をバイナリーオプションで活かすためには、勝率を上げることができるように自分で対策をしておく必要があります。
バイナリーオプションでは見送るべきサイン
グランビルの法則をバイナリーオプションで使うには、買いでHigh・売りでLowとすごくシンプルな方法なので簡単です。
ただ、短期買い・売りは見送るべきサインと覚えておいて下さい。
サインが出るのは何かしらの要因があってもともとの位置から外れた位置になるので、不安が残るエントリーポイントです。
はずれた価格が元に戻るかどうかの判断は難しくなっています。
- 要人発言
- 大口取引
- 経済に関わる事件やニュース
このように色々なことが要因でさらに外れる可能性もあり、何もなければ戻る可能性もある状況です。
バイナリーオプションは利確のタイミングをとることができないので、FXのように臨機応変に対応ができないため短期買いは避けるべきと判断しました。
慣れていてテクニカル分析もファンダメンタルズ分析もマスターしていれば話は別です。
ダウ理論とエリオット波動を参考にする
グランビルの法則の8パターンをうまく使いこなすためには、ダウ理論やエリオット波動を活用してトレンドの把握をより強化すること効果的です。
まずダウ理論は6つの基本原則から構成されています。
- 価格はすべての事象を織り込む
- トレンドは短期・中期・長期の3つに分けられる
- 主要なトレンドは3つの段階で形成される
- 価格は相互に確認される必要がある
- トレンドは出来高でも確認される必要がある
- トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する
高値や安値の切り上げ・切り下げの理論に合っているかを確認しておきましょう。
ここではダウ理論の詳細については触れませんが、IG証券の公式サイトで内容について解説されているので参考にされて下さい。
もうひとつエリオット波動も活用できます。
相場のパターンは一定のサイクルを繰り返しながら動くという理論で、方向性の分析に使われているものです。
エリオット波動は推進5波・修正3波が基本形です。
原則①:推進波において3波は1波、3波、5波の中で最も短くはならない
原則②:推進波の中で2波が1波の始点を超えて修正することはない
原則③:推進波の中で4波が1波の高値を割り込むことはない参考:OANDA JAPAN
理論にあてはめてチャートを読むことで、今は何波目で今後はどの波がくるのかを予想することができるようになります。
マルチタイムフレームやヒドゥンダイバージェンスを使う
バイナリーオプションのグランビルの法則では短期足で長期足のトレンド方向にエントリーをするので、マルチタイムフレームが効果的です。
同時に複数の時間足を見て取引のタイミングが計れます。
もうひとつ「ヒドゥンダイバージェンス」は普通のダイバージェンスとは違いヒドゥン(隠された)ダイバージェンスです。
ダイバージェンス | トレンドの転換の判断 |
---|---|
ヒドゥンダイバージェンス | トレンドの継続の判断 |
転換の傾向を判断するのか、トレンドの継続を判断するのかの違いとなります。
ヒドゥンダイバージェンスは以下の状況になっていることを言います。
押し目買い・売り戻りのシグナルとして活用されているものです。
- 価格が安値を切り上げ、オシレーターは安値を切り下げている
- 価格が高値を切り下げ、オシレーターは高値を切り上げている
その他グランビルの法則の注意点
グランビルの法則は、単独では使いにくい法則です。
解説したようにダウ理論・エリオット波動・マルチタイムフレーム・ヒドゥンダイバージェンスなどと組み合わせて使って下さい。
トレンドに逆らうポイントもあるので根拠を詰めることが大切です。
また、どんな取引になるのか試すことなくいきなりリアルトレードで実践することはおすすめできません。
バイナリーオプションでグランビルの法則を使う時のまとめ
60年以上も前に考案された手法が今でも消えることなく使われているということは、それだけ勝てるという証拠です。
ただ使い方にもよるので自分次第ということになります。
- 移動平均線が水平or上昇中でローソク足が上抜けをしている
- 移動平均線が上昇中でローソク足が一時的に下抜けし再上昇した
- 移動平均線が上昇中でローソク足が下抜けせずに再上昇した
- 移動平均線が下降中にローソク足も下降し大きな乖離が発生した
- 移動平均線が水平or下降中でローソク足が下抜けをしている
- 移動平均線が下降中でローソク足が一時的に上抜けし再下降した
- 移動平均線が下降中でローソク足が上抜けせずに再下降した
- 移動平均線が上昇中にローソク足も上昇し大きな乖離が発生した