FXトレードでは、両建てという手法がよく使用されます。
損失を固定やどんなトレンドでも利益を得ることが目的ですが、バイナリーオプションにおいてはシステム上この目的を達成するのは難しいものです。
そのため、バイナリーオプションでは両建ての手法は一般的ではありません。
最適なバイナリーオプション攻略法に迷っている方は、当サイトの「バイナリーオプションの攻略手法総まとめ!勝ちたいなら要チェック!」を参考にしてください。実際に活用できる攻略法をまとめていますので試す価値ありです。
両建てとは?
買いのポジションと売りのポジションを同時に持つ手法のこと
バイナリーオプションでいうとHighとLowの両方エントリーを指す
両建てを行う狙いはいくつかありますが、代表的なものは中長期的なトレンドと短期的なトレンドから同時に利益を得るということです。
例えば中長期的なトレンドが上昇であるとしましょう。
その場合であっても、ほとんどの相場では上下しながらレートを切り上げていきます。
波打ちながらトレンドを形成する為替レートの性質を利用して両建てを行えば、
中長期トレンド | 買いポジションの上昇幅から利益を得ることができる |
---|---|
短期トレンド | 売りポジションの下落幅から利益を得ることができる |
上記のようになるので、損失を抑えるリスクヘッジとして役立ちます。
もちろんトレンドを見極めることやエントリーのタイミングを見極めることは、両建てであっても非常に大切なことです。
判断ミスをすれば大きな損失に繋がってしまうことは言うまでもありません。
その他、ポジションの保有中に損益を固定させることを目的に両建てを行う場合もあります。
エントリー後先行きを予想することが難しい相場に突入すると、ポジションを決済した方が良いのか保有し続けた方が良いのか分からなくなります。
そこで値動きの方向性が見えてくるまで両建てを行い損益を固定させれば、より良い決済の判断ができるというわけです。
両建てのやり方
両建てのやり方はとても簡単なものです。
買いポジションも売りポジションも同時に保有していれば両建てとなります。
買いポジションと売りポジションを同時に購入してもOKですが、どちらかを先に購入しておいて、あとでもう片方のポジションを追加で購入するやり方もあります。
スプレッド取引でエントリーをしたので、このまま両方とも損失が出てしまうかと思いきやギリギリで値動きがあったので両建てのおかげで損失を出さずに済みました。
どちらも1,000円でエントリーをしてLowのエントリーで2,200円ペイアウトされているので、200円の利益です。
バイナリーオプションでよく使われる両建て
バイナリーオプションの両建てがよく行われる手法は、重要指標の発表時を狙って「HIGH」と「LOW」の予想を立てるというものです。
重要経済指標の発表時には大きくレートが動くため、現在レートと最も離れた予想レートで「HIGH」も「LOW」も同時にエントリーしておけば、どちらかが当たる可能性が出て来ます。
言うまでもなく、最も離れた予想レートでは、非常に高いペイアウト率が設定されています。どちらかの予想が当たれば、外れた方の掛け金を十分に回収できるというわけです。
大きく為替レートが動くタイミングというのは重要経済指標発表時の他、重大な経済ニュース発表時やアメリカ大統領の声明発表時など、レートが大きく変動する時が狙い目となります。
具体的な手続き方法を確認しておきましょう。
- 判定時刻と発表時刻が一致するときを確認し「HIGH」と「LOW」のポジションを両方購入
上昇する確率が高いと判断:HIGHポジション多め
下落する確率が高いと判断:LOWポジション多め - 判定時刻になって結果が表示されるまで待つ
もしも判定時刻前に指標や声明が発表される場合、利益が出ている方のポジションを持ち続けるという手もあります。
判定時刻を前にレートが戻りそうな場合は、すぐに売却してしまえばいいのです。
例えば経済指標の発表後に大幅にレートが上昇したとします。
その直後の相場の動きを見て、
レートがすぐ下落 | Highのポジションを売却 |
---|---|
レートがすぐ上昇 | Lowのポジションを売却 |
することで、より大きな利益を出すことができるでしょう。
バイナリーオプションで両建ては有効か?
バイナリーオプションで両建てを行うトレーダーは結構多いものですが、果たして有効なのでしょうか。
結論からいうと、あまり有効とは言えないでしょう。
もちろん両建てを行って勝てる場合もありますが、両建てを行ったからといって勝率が上がったり勝てるようになったりするわけではありません。
特に中長期的なトレンドと短期的なトレンドを同時に狙う手法は、短期売買がメインのバイナリーオプションでは通用しません。
また、指標を狙ったトレードであっても確実に利益を上げることはできません。
最近の傾向として発表後の値動きが小さくなってきている現状があります。
毎回のように10pips以上変動する指標と言えば、雇用統計くらいでしょう。
もし、指標発表時に大きな値動きがなければ、「HIGH」と「LOW」両方で損失を出してしまうことになります。
両方の予想が外れてしまうリスクを考えれば、あまり有効な手法とは言えないでしょう。
もう一点の問題点は判定時刻と指標発表時刻の関係です。
両者がピッタリと合っていなければ大きな利益を得ることはできません。
もし判定時刻前に発表がある場合、指標発表後に大きく動いたレートがそのまま戻らなければ大きな利益が出ます。
しかし、大きく動いたレートがすぐに戻ってしまうことは多いものです。
レートが戻ってしまいそうな場合、判定時刻を前にポジションを売却する方法もありますが利益は多くは残らないでしょう。
また、判定時刻ちょうどに指標が発表される場合でも、若干のタイムラグからレートの動きが判定時刻に間に合わない可能性もあります。
さらに、指標発表後の値動きを狙う手法を使えるのはペイアウト率が変動する国内のバイナリーオプション業者に限定されます。
ペイアウト率が固定されている海外のバイナリーオプション業者では、勝ったポジションで負けた分を回収することはできません。
以上のことから、バイナリーオプションで両建てを行うことは難易度が高く初心者には無理です。高度なテクニックが必要となるため有効と言えません。
テクニカル分析やファンダメンタルズ分析からしっかりと値動きを予測し、「HIGH」か「LOW」、どちらか一方の戦略で勝負するのが勝つための近道と言えるでしょう。
両建てを禁止している業者もある
両建てをおすすめすることはできません。
その理由としてここまで解説したように、両建てを行ったからといって勝ちやすくなるわけではないということが挙げられます。
そしてもう一つ、そもそも両建てを禁止している業者もあるということです。
FXトレードの場合、同一口座であればほとんどの業者で両建ては禁止されていません。
ところがバイナリーオプションの場合は、国内バイナリーオプション業者を中心に両建てを禁止しているのです。
もしも両建てを行うのであれば、ハイローオーストラリアのように両建てが可能なバイナリーオプション業者を利用しましょう。
両建てが禁止されていない業者では、相場の状況に合わせて両建てを行う手もありです。
両建てを禁止している業者で両建てを行ったらどうなるのでしょうか。
多くの場合はペナルティが与えられます。
- 得た利益を没収される
- 口座凍結になる
- 利用停止となる
両建てが禁止されている業者では、両建て行為を行わないようにしましょう。
その他、口座を凍結されるおそれのある行為はコチラの記事にまとめています。
まとめ
今回はバイナリーオプションで両建てを行うことは有効なのかということについて考えてみました。
両建てを行うことは非常に簡単ですが、そのメリットはほとんどないと言えます。
両建てが禁止されている業者もある中で、あえてバイナリーオプションで両建てを行う必要はないと考えられます。