バイナリーオプションには、「転売」と呼ばれる機能を提供している業者がいくつかあります。
判定時間がくる前に利益確定や損切りができる機能のことです。
ゼントレーダーもその中の1つです。
この記事では、そんなゼントレーダーの転売機能について詳しく解説します。
転売は稼ぐ機能ではない
まずお伝えしておきたいのは、転売は稼ぐ機能として用意されたものではないということです。
ゼントレーダーを含むバイナリーオプション業者とトレーダーの利益は相反するということは多くの人がすでに知っているのではないでしょうか?
- トレーダーに利益が出る→業者側は損失が出る
- トレーダーに損失が出る→業者側に利益が出る
要するに、ゼントレーダー側からすると「トレーダーが負けた方が利益になるのでありがたい」ということになるのです。
相対する関係にあるのに稼ぐ機能を用意するはずありませんからね…。
転売をすることで大きな損失がでていたはずの取引を軽い損失で済ますことももちろんできるため、稼ぐことに直結はしなくても資産を守ることはできます。
ただ、転売の本来の目的は…
- 転売機能が目的で利用するトレーダーが集まる
- 転売でより多くの取引が行われる
- 転売で利益が小さくなるケースもある
ことだと言われています。悪意を持ってトレーダーから利益を上げるための機能ではないのでご安心ください。
ゼントレーダーの転売の活用法
転売をゼントレーダーで活用しようとした時、多くのトレーダーが以下の2つの手段として利用しています。
これ以外の状況での転売は損をする可能性がかなり高いので、むやみやたらと転売を行うのは避けてください。
利益確定
まずは利益確定させる転売の活用法です。
転売を行った地点のペイアウト率によって資金が戻ってくるので、当たっている状態で転売をすれば勝ち逃げすることができるのです。
ただ、例の画像のように判定時間まで待てば勝ってペイアウト率通りの利益になっていたというケースもあります。
損切り
次に損切りをする時の転売の活用法です。
この転売活用法は現在予想が外れて損失が出ている状態だけど、時間がたっても予想が当たる可能性は低い時に使います。
使う条件 | ・現在損失が出ている ・判定時間までに反転する要因がほぼない |
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リスク | 我慢して待てば反転して当たっていた可能性がある |
要因については利益確定の時と同じようなことです。
- 経済指標の発表や要人発言を控えていない
- 重要な理事会などの開催もない
- 分析をしてみても反転の要素がない
こんな時に取引を転売によって早期終了させて、転売を行った地点での損失額に抑えれば判定時間まで待った時の損失額より少なく済ませることができます。
早めに転売をして損失を確定させることでいくらかの金額が戻ってくるので、判定時間まで待ったときよりも抑えることができるのです。
ただ、相場の反転でLowで当たりだったというケースもあるので慎重に転売を行ってください。
ゼントレーダーの転売の注意点
バイナリーオプションの転売はいつでもしたい時にできる訳ではなく、業者の指定した時間まで可能となっています。
判定時間の2分前までです。
判定時間まで残り2分をきってしまうと、転売は一切できなくなるので決断はギリギリにしないようにしましょう。
また、転売はトレード記録にも大きな影響を与えます。
ペイアウト率が一定ではないので、利益率に乱れが出てしまい正確な期待値を割り出すことができなくなるからです。
転売をせずに取引をしている場合に以下のような状況であれば利益が出ると予想できますが、転売によって乱れが出ると勝率や期待値がすごく高い状態でも負けることも出てきます
- 賭金は一定でエントリーをしている
- 勝率が損益分岐点を超えている
ゼントレーダーの転売のやり方
それでは、以下の条件でエントリーをしているとします。
- 通貨ペア:USD/JPY
- 掛け金:1,000円
- 判定時間:5分
利益確定の勝ち逃げ転売
まず開始1分が経過した時点では、予想が当たっていてこのまま変わらなければ1,800円のペイアウトを受け取ることができます。
まず左側の赤い枠内の500円というのは、現時点で転売をした時に受け取ることができる金額です。
右側の赤い枠内の+1,800円は判定時間になった時に当たっていれば受け取ることができる金額、1,000円は自分の賭けた金額を表しています。
その下のオレンジがゼントレーダーの転売ボタンです。
転売ボタンをクリックすると、転売ペイアウト額と転売決定ボタンが表示されるのですがこのボタンを押すと転売が実行されます。
500円のペイアウトなので実際は500円の損失です。
ただ今後に重大な指標の発表が控えているなど相場が反転する要素がある場合に、負けて1,000円を失うよりも500円に抑えることができるという使い方をします。
損切り転売で損失を抑える
反対にすでに予想がはずれていて負けている状態の時です。
このまま判定時間がくれば1,000円の損失ですが、転売を使うことで250円のペイアウトがあるので損失を750円に抑えることができます。
転売をする時は転売決定ボタンをクリックするだけです。
負けている状態で判定時間がくるまでに相場が反転する要素がまったくない時に使う転売方法となっています。
ゼントレーダーの転売のまとめ
ゼントレーダーの転売について解説しましたが、いかがだったでしょうか?
最後に、ゼントレーダーの転売の重要ポイントをまとめると以下の通りです。
- むやみやたらに転売をして稼ごうとしない
- 転売しなければよかったという結果になるリスクがある
- 転売時のペイアウト率は変動している
- うまく使えば損失を抑えることができる
- 取引履歴の転売をクリックして転売をするをクリックするだけ
- 判定時間の2分前まで転売は可能
特に、取引記録をきちんとデータとしてつけて分析に使っている人は、転売によって数字が乱れるので注意しておいてください。
どうしてもの状況で転売をしたとしても計算には含めてはいけません。
ゼントレーダーの転売は稼ぐというよりも、勝ち逃げや損失を抑える目的でうまく活用するのが理想です。