マニアックな手法に興味がある人は気になっているのではないでしょうか。
一部のバイナリーオプショントレーダーの間では知られている【ダランベール法・逆ダランベール法】は、ルーレットやバカラなどカジノで広く使われている手法です。
ギャンブルの手法はよく投資に応用されていますね。
モンテカルロ法もそうでしたよね!賭けと投資は別物なので、本当に有効なのか確認し納得してから取引に活用した方が安心です。
ギャンブルの攻略法をバイナリーオプションの攻略法として使えるのか疑わしく感じます。
そこでダランベール法の詳細や取引方法から、有効性を確認する目的で実証テストをして真相を追求してみました。
ダランベール法はフランス人が考案した手法である
フランスで哲学・数学・物理学など幅広いジャンルの研究を行っていた、ジャン・ル・ロン・ダランベールさんが18世紀に開発したのがダランベール手法です。
ピラミッド法とも呼ばれています。
モンテカルロ法やマーチンゲール法と同じくカジノで使われている手法で、ベッドを上げ下げすることで取引を攻略していく内容です。
大きな利益を狙うというよりも、リスクを抑えたコツコツ型の手法になっています。
ダランベール法の基本のやり方
カジノでダランベール法を使うとこうなります。
- ①掛け金を資金の1%~5%で決める
- ②掛け金をベットして賭ける
- ③負けたらベット額に1単位プラス
- ④勝ったらベット額に1単位マイナス
取引の例をあげるとこのように手法を活用することになります。
回数 | 倍数 | ベット額 | 勝敗 | 損益 |
---|---|---|---|---|
1回目 | 1倍 | 5ドル | 負け | -5ドル |
2回目 | 2倍 | 10ドル | 負け | -15ドル |
3回目 | 3倍 | 15ドル | 勝ち | ±0 |
1回目で負けたので2回目のベット額は1単位増えて10ドルです。
2連敗してしまいましたが3回目で勝つことができたので、今までの損失がなかったことになって取引を始める前の状態に戻っています。
ここから勝っていくことで利益を積み重ねることが可能です。
マーチンゲールよりも掛け金の上下が小さいので、少額資金でリスクを抑えた取引をしたいトレーダーから人気があります。
バイナリーオプションでダランベール法を使う時のやり方
次にバイナリーオプションでダランベール方を使う時のやり方についてです。
★勝ったら掛け金を-1にする
★負けたら掛け金を+1にする
負けた場合にのみ掛け金を+1にして増やしていきます。
勝った場合は掛け金を-1にして減らし、それ以上マイナスすることができない時は利益になっているはずなので一旦ダランベール法は終了です。
続ける場合は一旦終了し、最初から取引を始めます。
わずかに+1だけ掛け金を増やすことで損失を回収できる手法になっています。
やり方は分かりました!でも+1って何ですか?
資金から計算して掛け金が1,000円だったとします。その場合は負けたら+1,000円掛け金を増やすのです。
では実際にどうなるのかダランベール法のシュミレーションを見て下さい。
回数 | 掛け金 | 勝敗 | 損益 |
---|---|---|---|
1回目 | 1,000円 | 負け | -1,000円 |
2回目 | 2,000円 | 負け | -3,000円 |
3回目 | 3,000円 | 負け | -6,000円 |
4回目 | 4,000円 | 負け | -10,000円 |
5回目 | 5,000円 | 負け | -15,000円 |
6回目 | 6,000円 | 勝ち | -9,000円 |
7回目 | 5,000円 | 勝ち | -4,000円 |
8回目 | 4,000円 | 勝ち | ±0 |
9回目 | 3,000円 | 勝ち | +3,000円 |
連敗が続くと損失が重なりヒヤヒヤしますが、勝ちも出てくることで今までの損失を取り戻すことができ、最終的に利益を出せる手法です。
金額の増減が基本的に小さいので大金は必要ありません。
その代わり莫大な利益を稼ぎ出すことができる手法でもないので、コツコツ型のトレーダーに向いている手法です。
逆ダランベール法もバイナリーオプションにはある
逆マーチンのようにダランベール法にも逆ダランベール法があります。
バイナリーオプションではできるだけ大きな利益を低リスクで追求したいという人に活用されていることが多い手法です。
★勝ったら掛け金を+1にする
★負けたら掛け金を-1にする
その名の通り通常のダランベール法とは反対のやり方で取引を行います。
勝率が高い状態にあってその日の取引が勝つことが多い状態なのであれば、マイナスになっていないということなので強気の逆ダランベールでもいいかもしれません。
カジノでもその日の勝率によって使い分けられています。
では逆ダランベール法も分かりやすいようにシュミレーションをしてみたので、やり方をチェックしてみてください。
回数 | 掛け金 | 勝敗 | 損益 |
---|---|---|---|
1回目 | 1,000円 | 勝ち | +1,000円 |
2回目 | 2,000円 | 勝ち | +3,000円 |
3回目 | 3,000円 | 勝ち | +6,000円 |
4回目 | 4,000円 | 勝ち | +10,000円 |
5回目 | 5,000円 | 勝ち | +15,000円 |
6回目 | 6,000円 | 負け | +9,000円 |
7回目 | 5,000円 | 負け | +4,000円 |
8回目 | 4,000円 | 勝ち | +8,000円 |
9回目 | 5,000円 | 勝ち | +13,000円 |
勝率が高ければ高い程、逆ダランベール法は有効です。
3連勝をした時点で利益が+6,000円出ている状態で、次の取引では掛け金が4,000円となるので負けたとしても全て水の泡になることがありません。
勝てば増やし負けたら減らしで駆け引きをするんですね!
勝率が高い時に使ったり、バイナリーオプションで勝ちやすい時間を狙ったりするのがおすすめです。
ダランベール・逆ダランベールは使うべきなのか?
使えない手法だ!と断言することはできません。
でも基本的にバイナリーオプションの資金管理では「掛け金は資金の3%~5%」が目安なので、大幅に超えるようであればリスクが高くなってしまいます。
途中で資金が足りず、勝つ前にダランベールが終了してしまうことも。
マーチンゲールのようにまとまった資金を持っていなければいけない手法ではありませんが、資金管理面から言うとあまりおすすめはできない手法です。
ただ、ダランベール法にはこんなメリットがあります。
☆大金が準備できなくても活用はできる
☆勝率が50%ない状態でも利益が出せる可能性がある
☆連敗しても掛け金が大幅には増えない
☆資金が全部なくなる事態に陥りにくい
メリットを見るとバイナリーオプションの取引に導入してもいいように思えますが、初心者はまだやめておいた方がいいでしょう。
掛け金をコロコロ変えるのは資金管理上おすすめできないからです。
まずは自分の資金量に合わせた掛け金で勝率を高め、損益分岐点を知り、知識とスキルを磨く方が重要となります。
参考までにダランベール法のデメリットもチェックしておいて下さい。
★莫大な利益を出せる手法ではない
★連敗や連勝が続く場合は効果が現れにくい
★損失が大きくなってしまったら取り返すのに一苦労する
カジノでは100回を超える取引を行うことも珍しくはありませんが、バイナリーオプションでは数撃ちゃ当たるは通用しません。
自分で辞め時を判断してうまく利益を出す必要があります。
小さく掛け金を増減するのは低リスクにできるメリットでもありますが、回数を重ねると大変なことになってしまうので注意してください。
使うべき・使わないべきと断言することはできません。
自分の勝率や資金量・スキルなどを考えて慎重に判断するべき手法ですね。
本当に利益は出るのか?ダランベール法を試してみました
言葉でダラダラと説明するよりも、取引を見てもらった方が早いと思い実証テストをしました。
エントリーは以下の条件で行い、あくまでもテストなのでハイローオーストラリアのクイックデモを使用しています。
- 掛け金の1単位は1,000円
- ペイアウト率2.0倍
取引の結果はこのようになりました。
回数 | 掛け金 | 勝敗 | 損益 |
---|---|---|---|
1回目 | 1,000円 | 負け | -1,000円 |
2回目 | 2,000円 | 勝ち | +1,000円 |
3回目 | 1,000円 | 勝ち | +2,000円 |
まずは通常のダランベール法でテストをしました。
時間帯的にも激しい値動きがなく比較的予想がしやすい相場だったこともあり、安定して3回のエントリーで利益をだすことができました。
少ない取引回数で結果が出ると精神的に安定して取引が可能です。
ではこのままいい流れに乗って利益をより追求できるように、逆ダランベール法でも試してみます。
回数 | 掛け金 | 勝敗 | 損益 |
---|---|---|---|
1回目 | 1,000円 | 勝ち | +1,000円 |
2回目 | 2,000円 | 勝ち | +3,000円 |
3回目 | 3,000円 | 負け | ±0円 |
4回目 | 2,000円 | 負け | -2,000円 |
5回目 | 1,000円 | 勝ち | +1,000円 |
5回目 | 2,000円 | 勝ち | +3,000円 |
途中で負けが2回続いたのでハラハラしましたが、最終的に+3,000円にまで回復させることができて一安心の取引でした。
個人的に感じたのはやっぱり引き際の判断の難しさです。
今回は利益3,000円で止めましたが、心のどこかであと何回か取引をすればもっと大きな利益になるかもしれないという気もしていました。
ダランベール法はメンタル管理もできている人が使うべきです。
実際にやってみると勝率が高くても損失が出る場合も珍しくなさそうですね。
その通りです。のめり込みすぎて引き際の判断をミスするのが1番怖いことですよ!
トレーダーのSNSの投稿をチェック
バイナリーオプションでダランベール法・逆ダランベール法を使ってエントリーをしているトレーダーのSNS投稿をチェックしてみました。
9月18日 #バイナリー履歴
— 斉藤トヲル@バイナリー垢 (@Saitotoworu_bo) September 16, 2020
手仕舞いといっていましたが、少しエントリーしました。
7勝2敗(勝率 77.8%)
勝率は少し落としましたが資金は増。#バイナリーオプション #バイナリー#ダランベール法#トヲルBO履歴 pic.twitter.com/hXPUrgYNDC
午前中の部
— 斉藤トヲル@バイナリー垢 (@Saitotoworu_bo) September 9, 2020
動きが小さい場所でエントリが多くなり
まくられ気味で勝率ガタ落ちしましたが#ダランベール法 に救われてなぜか資金は増加。
勝率復活させたいですが、
目的は資金増加としてますし
ボラ少なので午前の部終了。
9勝10敗 47.4%
90650円→97250円(+6600)#トヲルBO履歴#バイナリー pic.twitter.com/2zls407Znc
Twitterでも1人のトレーダーからの投稿しか見当たらず、あまり使っている人がいないことが分かりました。
5ちゃんねるにも今のところスレッドはありません。
ダランベール法の結果をツイートしているトレーダーの取引を見ると、大きくはなくとも利益が出ることがよく理解できるはずです。
Instagramにも投稿はなかったのでTwitterで投稿を探すことをおすすめします。
バイナリーオプションのダランベール法のまとめ
最後にダランベール法についてまとめていきます。
元々はバイナリーオプションのための取引手法ではなく、カジノで使われている手法なので効果バツグンということもなく導入は自己判断です。
・使えるか使えないかは微妙なライン
・低リスクなのでマーチンに抵抗がある時には使いやすい
・最初にデモでお試しをしておくべき
・初心者やスキルがまだない人にはおすすめできない
メジャーな手法ではありませんが、バイナリーオプションで今とは違った攻略法を試してみたい時の候補としてはいいかもしれません。
必ずデモで試して、分析を行い取引をして下さい。