バイナリーオプションではたくさんの種類のインジケーターを組み合わせて分析ができますが、中でもフラクタルは分かりやすいと評判です。
チャート上に表示された時に、見やすいのも特徴となっています。
ただ、まだバイナリーオプションを始めたばかりのトレーダーからの認知度は低く、初めて聞いたという人もいるはずです。
今回はフラクタルの特徴・分析方法などを解説します。
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最適なバイナリーオプション攻略法に迷っている方は、当サイトの「バイナリーオプションの攻略手法総まとめ!勝ちたいなら要チェック!」を参考にしてください。実際に活用できる攻略法をまとめていますので試す価値ありです。
インジケーター「フラクタル」とは?
まず、フラクタル構造とは「わずかな一部をとったとしても、それは全体と同じ形をしている」ことを意味していて、自己相似と呼ばれています。
普段の生活で目にする物でいうとブロッコリーや海岸です。
1つをとったとしても、全体と同じ形をしています。
バイナリーオプションで取引をする時にみなさんが活用しているチャートでも、同じようにフラクタル構造が表れているのです。
日足でも1時間足でもトレンドの状況やチャートパターンは同じように表れます。
日足チャートの一部である1時間足チャートを比べてみると、トレンド方向も同じ・ダブルトップも同じであることが分かります。
これがフラクタル構造です。
この構造からインジケーターを開発したのがビル・ウィリアムズさんです。
アメリカのトレーダーで、教育にも携わっていました。
開発したインジケーターは全部で6つで、ウィリアムズ指標と呼ばれMT4・MT5ではビル・ウィリアムズから選択できるようになっています。
- Accelerator/Decelerator オシレーター(AC)
- アリゲーター(Allgator)
- オーサム・オシレーター
- フラクタル
- Gator オシレーター
- BW MFI(Market Facilitation Index)
ACやアリゲーターはよく聞くインジケーターです。
フラクタルは相場の山・谷を表示してくれるインジケーターで、トレンドの転換点を捉えるのに役立っています。
相場の反転ポイントが見極められるのです。
フラクタルの特徴
5本のローソク足で構成され、最高値・最安値で表示されるのがフラクタルです。
緑の点線で囲ってある枠内のローソク足を見て下さい。
フラクタルが出ている3本目のローソク足と、両隣2個のローソク足を比較すると最高値に表示が出ていることが分かります。
もちろん最安値の場合も逆パターン表示ですが、考え方は同じです。
表示される条件は【2本先のローソク足が出現してから】で、さらにその時点で条件が揃っていることが前提となっています。
取引シグナルとしては少し遅いです。
またフラクタルの相場の転換ポイントの信頼性は、チャートの期間が長ければ長いほど高くなっています。
- 実体が小さくなっている
- 反転とは反対方向のヒゲが長くなっている
- 出来高が小さくなっている
このようにサインが出る時の条件やダマシの確率が高くなっている状態を把握しておけば、短期取引のバイナリーオプションでもフラクタルは活用できます。
どう読む?フラクタルの見方
チャート上にフラクタルのインジケーターを表示させると、「▼・▲」がズラッと出てきて何がなんだか見方も分からないはずです。
- フラクタルアップ(Fractal Up)
- フラクタルダウン(Fractal Down)
どちらもフラクタルの基礎なのでここでしっかり覚えておけば、バイナリーオプションでもFXでも分析に活用することができます。
5本から構成されているローソク足の中で、3本目のローソク足が最高値だった時はフラクタルアップと言います。
反対に3本目のローソク足が最安値ならフラクタルダウンです。
フラクタルアップ | 弱気フラクタル | 売り目線 |
---|---|---|
フラクタルダウン | 強気フラクタル | 買い目線 |
通常の見方とは逆になるので間違えないように気をつけてください。
フラクタルによって高値と安値の定義が分かれば、直近の高値または安値をブレイクすればトレンドの発生と判断することができるという見方になります。
シンプルな分析ができるので初心者でも使いやすいのです。
また、フラクタルは証券アナリスト、チャールズ・ダウが提唱したダウ理論に基づいて作られたインジケーターです。
ダウ理論は6つの理論から成り立っています。
①市場すなわち為替レートはすべての情報を織り込む
②為替レートのトレンドには3つの波動がある
③トレンドには3つの局面がある
④トレンドは明確な終わりのシグナルが発生するまで続く
⑤トレンドは複数の指標によって確認すべき
⑥トレンドは出来高によって確認できる参考URL:外為オンライン
エントリーのやり方のポイント
先程もご説明したように、サインが出たからと速攻でエントリーをするものではありません。
バイナリーオプションの取引でフラクタルを使う時は、以下のポイントを抑えてタイミングを見てエントリーをしてください。
直近のフラクタルアップを上抜け | 上昇トレンド継続と判断「Highエントリー」 |
---|---|
直近のフラクタルダウンを下抜け | 下降トレンドと判断「Lowエントリー」 |
もしフラクタルアップが2つ以上連続して出た時はトレンドの転換ポイントと判断できるので、Lowエントリーです。
逆にフラクタルダウンが2つ以上連続して出た時はHighエントリーになります。
チャート上にフラクタルを表示させる方法
では実際にチャート上にフラクタルを表示させてみましょう。
今回はMT4のチャートを使ってご説明します。まずはチャートを開いて、挿入からインジケーター・ビル・ウィリアムズ・フラクタルの順に進んで下さい。
表示選択の部分では初期は「すべての時間足に表示・データウィンドウに表示」にチェックが入っているので、触らずにそのままでOKをクリックしてください。
分析方法によっては対象とするローソク足の数を変えたい人もいるはずです。
MT4のチャートでは他の数に変えることはできないので、どうしてもという時は自分でインジケーターを用意するしか方法はありません。
バイナリーオプションでおすすめなフラクタルの使い方
他のインジケーターと同じでフラクタルも組み合わせて使って分析を行います。
インジケーターにもたくさん種類があるので、今回はバイナリーオプション向けのフラクタルと相性のいいインジケーターでの攻略法をご紹介します。
フラクタル+アリゲーター
活用している人が多い組み合わせNo.1はアリゲーターです。
開発したビル・ウィリアムズさんも推奨している組み合わせで、フラクタルと同じように初期値のままでチャート上に表示させてください。
アリゲーターの3つの線が絡み合うこと無くきれいに並んでいる状態になったら、トレンド相場だと判断することができます。
注目すべきは真ん中の赤い移動平均線です。
移動平均線よりも上にフラクタルが出ている時がHighエントリーのサインなので、位置をよく見てエントリーをしてください。
Lowエントリーの場合は反対です。
移動平均線よりも下にフラクタルが出ている時にLowエントリーです。
アリゲーターの移動平均線とフラクタルの位置を見るシンプルな分析方法なので、バイナリーオプション初心者でもすぐに使いこなせるでしょう。
フラクタル+赤三兵黒三兵
投資家中田さんもフラクタルの使い方について紹介していました。
ただ、紹介されている手法を使うためには、まずは最初に赤三兵・黒三兵が何なのかを理解しておかなければいけません。
赤と黒は陰線・陽線を表していて、並行して同じ方向に出現することを指しています。
MT4上では赤と青でローソク足を表示させている人が多いので分かりやすく言うと、同じ方向に赤が3つ並んでいる・青が3つ並んでいる状態のことです。
- 強気フラクタル:ローソク足が陽線かを見て赤三兵が出現すればHighエントリー
- 弱気フラクタル:ローソク足が陰線かを見て黒三兵が出現すればLowエントリー
エントリーをする時は、次足に切り替わったタイミングで行います。
インジケーターをごちゃごちゃ入れるよりも、シンプルな画面で分析がしたいという人にぴったりな手法となっています。
フラクタル+フィボナッチ
チャートにフラクタルを入れておくことで、フィボナッチを引く時の起点にすることも可能です。
他にもトレンドラインや水平線にも活用できます。
直近の高値や安値を表示する特徴を活かした活用法です。
何回も反発が起こっているラインは強いレジサポラインと判断できるので、ラインを引いたとしてもいずれブレイクします。
まとめ
バイナリーオプションにフラクタルを取り入れることで、以下のメリットがあります。
- レジサポラインを簡単に知ることができる
- トレンドの発生を見極めることができる
- トレンドの転換点を見極めることができる
- 複雑な値動きの相場でもシンプルに見ることができる
まだまだ分析力がついていないバイナリーオプションの初心者や、複雑な分析が苦手な人に向いているインジケーターです。
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