- バイナリーオプションの現状
- 今後の日本金融庁の動くを予想
- 2023年以降のバイナリーオプション取引について
世界に落ち着きが戻らない今、今後のバイナリーオプションの動向が気になっているトレーダーもたくさんいるようです。
- コロナウイルス
- ウクライナ情勢
- 規制強化や禁止…etc
経済に回復の兆しが見えない2022年でしたが、今後どのように投資をすればいいのでしょうか?
バイナリーオプションの現状について
バイナリーオプションに暗い影が見え始めたのは2016年でした。
投資とは言っているものの、ギャンブル性が高く大損をする人や借金を抱えてまでのめり込んでやめられない人が出てきたからです。
関連記事バイナリーオプション大損体験談まとめ|後悔しないよう原因を把握しよう!
- 2016年:ベルギー、オランダ
- 22017年:マルタ共和国、カナダ、イスラエル
- 22018年:ドイツ
- 22019年:キプロスやポーランド、アイルランド
こういった世界の動きと連動するように、日本の金融庁も全面的に禁止することはなくとも、規制をかけることで対応をしています。
現在では、主要先進国(G7)では2カ国しかバイナリーオプションが許可されている国はありません。
また、日本人利用者が最も多い「ハイローオーストラリア」が口座移行をしたのも禁止のせいです。
オーストラリアは2021年4月からバイナリーオプションが禁止となります。
19-220MR ASIC proposes ban on the sale of binary options to retail clients, and restrictions on the sale of CFDs
19-220MR ASICは、リテールクライアントへのバイナリーオプションの販売の禁止とCFDの販売の制限を提案しています
全面禁止にされてしまったらサービスの提供ができなくなるので、マーシャル諸島共和国に運営会社を移して継続できる環境を整えたのです。
「各国での禁止=イメージダウン」によって、バイナリーオプションは危ない・ギャンブルであると思ってしまう人も多いのです。
規制に関しての詳しい情報は以下の記事でまとめています!
関連記事バイナリーオプションは禁止になる?撤退するという噂とあわせて解説
詐欺被害が増えたのも原因
ピークが過ぎている現在でも、バイナリーオプションに関係する詐欺被害の報告はまだまだたくさんあがってきているのが現状です。
- ツールの販売
- レクチャーやセミナー
- LINEグループ
- USB
- 業者自体が詐欺…etc
消費生活センターにはもっと前から被害が寄せられています。
詐欺の被害に合う人が増えていくので、金融庁は公式HPにバイナリーオプション詐欺についての警告を掲載するなどして注意喚起を続けているところです。
ひとつだけ改善が見えているのは「オプザイル」です。
2016年頃は活動が活発で堂々と詐欺行為を行っていましたが、現在はオプザイルは縮小し名前があがることもほぼなくなりました。
またオプザイルが出現する予感、金額に焦点を当てていて負けたときのリスクを伝えていない。とは言うものの自分もスタートはここから始まった。超ハイリスクハイリターン、短期の動きを予想するのは簡単ではないので注意。 pic.twitter.com/K1GlMoCZOa
— 纵步技术集团・纵步顾问 (@zongbu_) August 12, 2020
完全になくなったわけではないので注意が必要です。
このように、バイナリーオプションは世界各国の禁止の実施・詐欺の横行が原因で今後も先行きが不安な状態が続いています。
バイナリーの詐欺に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
アプリの規制は緩んできている可能性あり
バイナリーオプションのスマホやタブレットでダウンロードできるアプリは、2017年~2018年にかけて徐々に減っていきました。
特にAndroidよりもiPhoneは厳しく取り締まっていたようです。
Appleが既にすべてのバイナリーオプションのアプリをiOSAppStoreから取り除くことを約束したと伝えた。
オーストラリア証券投資委員会の調査によると、無登録の業者または個人のバイナリーオプション関連のアプリが330種類もあることが分かったからです。
該当アプリは以下の3種類の分けることができます。
取引アプリ | 全体の66% |
シグナルアプリ | 25% |
業者の紹介アプリ | 9% |
すべてのアプリの80%は免責事項の記入がなく、ユーザーにとってバイナリーオプションアプリは不利益になる可能性が高いと判断されたのです。
ただ、2020年に入るとAndroidではバイナリーオプション関連のアプリがちらほらと出てくるようになりました。
バイナリーオプション業者によっては、Androidのみ公式サイトからだけダウンロードできるというシステムになっている場合もあります。
アプリの規制は、今後もう少しゆるくなる可能性も考えられるでしょう。
バイナリーオプションに対する今後の日本金融庁の動きを予想
今後、日本の金融庁は何か動きを見せるのか予想してみました。
現状を見る限り、2023年にバイナリーオプションに対して何か大きな動きを見せるという可能性は低いと判断することが可能です。
理由としては以下の通りです。
- バイナリーオプション業界で特に大きな出来事がない
- コロナでトレーダーが増えている
- 日本の金融庁の動きは世界各国と比較しても遅い
コロナで仕事がなくなったり、この先の人生に不安を感じた人たちがバイナリーオプションを始めるケースも急増しています。
状況が改善していないので、さらに増える可能性が高いです。
日本の金融庁は日本のバイナリーオプション業者で取引をして、日本でお金が動いて欲しいという希望があります。
バイナリーオプションは2023年はどう取引をする?
世界各国が振り回された新型コロナウイルス。
バイナリーオプションで2023年はどう取引をするのかを判断するためには、このコロナウイルスのワクチンが鍵を握っているようです。
- アメリカ
- イギリス
ワクチン接種開始が早かったこの2ヶ国では、厳しい制限が緩和されていることで春~初夏の頃に景気が戻ってくると言われています。
中には、「7月~9月に大きく回復に動きを見せる」と予想するアナリストも。
2023年のバイナリーオプション取引は、USD・GBPの動きに注目すると同時に、ワクチン接種効果や経済の動きなどファンダメンタル分析をすることをおすすめします。
景気の予想に伴うリスク
2023年の景気の動向の予想は、コロナウイルスのワクチンの効果によって決まる可能性が高いと言われていますが、リスクも伴っています。
4回目のワクチンの効果が出ず、経済活動が回復しなかった場合です。
2022年現在、新型コロナウイルスのワクチンの4回目の摂取がスタートしている国は複数あり、今後も進んでいきます。
アメリカ・中国・イギリスではかなりの人数の接種が進み、経済活動の再開・景気の回復が期待できる状況です。
ただ、このワクチンがうまく機能しなかった場合は、世界の為替相場の不安定さを解消することは難しくなってしまいます。
事象 | リスク | 影響 |
---|---|---|
ワクチン不発 | 副作用や効果なしによる 接種の遅れや接種率の低下 |
経済活動の制限 消費の悪化 |
米国の急速な巻き戻し | インフレが急加速金利急騰 企業の資金繰り破綻 雇用の悪化 個人消費の冷え込み |
先行接種を行ったアメリカ・イギリスであっても、効果がなければ経済は回復せず、為替相場の安定も期待できないのです。
そのため、今後のバイナリーオプションは取引銘柄の選定はかなり重要になってきます。
通常バイナリーオプションのような短時間取引にはファンダメンタル分析は必要ないと言われていますが、2023年は情報は集めておいた方が勝率は上がるはずです。
ただ、終息とはいかなくても2023年には落ち着いてくると言われています!
まとめ
以上のように、バイナリーオプションはまだまだダークなイメージが強く、業界が明るくなったとは言えません。
世界各国の禁止措置の動きや、今後の日本の動きも気になります。
それでも、今後急に日本でバイナリーオプション取引ができなくなるなんてことになる可能性は低いです。