テクニカル分析はインジケーターを用いて動きを見て行います。
ローソク足だけに注目することはあまりないかもしれませんが、実はローソク足も値動きの兆候を示しているのです。
今回ご紹介するのはプライスアクション。
世界各国のトレーダーが活用している情報なので、自分の裁量トレードにも活かせるように法則を勉強してみて下さい。
最適なバイナリーオプション攻略法に迷っている方は、当サイトの「バイナリーオプションの攻略手法総まとめ!勝ちたいなら要チェック!」を参考にしてください。実際に活用できる攻略法をまとめていますので試す価値ありです。
プライスアクションとは?
プライスアクションとは「値動き」のことです。
全体のローソク足の動きを見るのではなく、ひとつひとつのローソク足の動きを見て今後の相場の動きを予想することができる基本の手法となっています。
気になる動きをしたローソク足を見つけたら、その後の動きを追って下さい。
最終的に複数のローソク足の動きからエントリーの根拠やエントリーポイントを判断するのです。
バイナリーオプションにプライスアクションを使うと以下のポイントが狙えます。
- 押し目買い
- 戻り売り
- トレンド転換
初心者でテクニカル分析がまだまだ曖昧な人でも、プライスアクションによるヒントを読み取ることができれば勝率を少しでもあげることが可能です。
でも意外とサインを見逃している人が多くなっています。
バイナリーオプションに慣れている人でも「勝率が上がらない・分析がうまくいかない」という場合、プライスアクションについて勉強し直すべきです。
インジケーターはプライスアクションの知識がある前提で使います。
要するにバイナリーオプションのテクニカル分析の土台なので、稼ぐトレーダーになりたいのであればここでしっかり覚えて活かして下さい。
バイナリーオプションで有効と言われる理由
プライスアクションはバイナリーオプションの分析の土台です。
日本のトレーダーに限らず世界各国のトレーダーが相場を分析するために使っているので、相場が動く要因を最短で知ることができるメリットがあります。
世界共通の注目ポイントである
バイナリーオプション・FX・株取引を行っている世界中の投資家たちが、相場分析をするうえで必ず追っているのが値動きです。
値動きを見るためにはローソク足に注目します。
たった1つのローソク足に【始値・終値・高値・安値】という重要な情報が表されているので、世界共通の分析法というのも納得です。
つまりローソク足のプライスアクションをしっかり見ることで、世界中のトレーダーが注目するポイントを掴むことが可能になり、今後の値動きの予想がしやすくなります。
市場心理が反映されている
相場が動く要因は大きく分けて3つあります。
- 時間
- 価格
- 市場心理
時間や価格は相場を構成する代表的な要素としてほとんどの人が理解していると思いますが、市場心理は重要視していない人もいるようです。
市場心理とはマーケットセンチメントとも呼ばれています。
投資に参加しているのは人です。よって人の心理が相場を動かしていることを意味しています。
相場には2つの大衆心理が影響すると言われています。
- 強欲:もっと稼げそう、ここならいける、過度な逆張りなど
- 恐怖:損失が怖い、損切りができない、すぐに決済など
強欲と恐怖に加えて大口注文や実需が影響を与えて、相場は動いていると考えて下さい。
この投資家の欲や不安などを読み取ることができるので、相場の動きが今までとは違った見え方になるはずです。
サインが出るのが早い
インジケーターの中にもサインが出るのが早いものはあります。
プライスアクションはテクニカル指標よりも早くエントリーポイントを知ることができるので、バイナリーオプションには最適です。
そしてサインの精度も高いので信頼できます。
インジケーターを使って相場の流れを読み取りながら、プライスアクションでエントリーポイントを判断するのが有効なのです。
まずはローソク足の基礎を覚える
バイナリーオプションにプライスアクションを活用するなら、ローソク足の法則は絶対に勉強しておかなければいけません。
まずローソク足の基本です。
ローソク足には陽線と陰線があって、価格上昇の値動きの時に陽線が、価格下降の値動きの時に陰線がチャート上に現れます。
ひとつひとつのローソク足から4つの情報を知ることが可能です。
- 始値:期間の開始時の価格
- 終値:期間の終了時の価格
- 高値:期間中の最も高かった価格
- 安値:期間中の最も安かった価格
特に終値はローソク足1つの確定の価格になるので、分析をする時には特に注目されているポイントになっています。
始値から終値までは実体(胴体)、高値と安値の線はヒゲです。
高値の線は上ヒゲ・安値の線は下ヒゲと呼ばれていて、中には上影・下影と言う人もいるようですが意味は同じなのでどちらでも問題ありません。
抑えておきたい4つの法則
すべての法則を覚えようとすると時間もかかり大変なので、バイナリーオプションでプライスアクションを活用するために抑えておきたい法則を4つご紹介します。
- サポートラインとレジスタンスラインで反発をする
- サポートラインを抜けるとサポートラインはレジスタンスラインになる
- レジスタンスラインを抜けるとレジスタンスラインはサポートラインになる
- 繰り返しブレイクに失敗すると抵抗が強まりレンジ相場になる
ローソク足はサポートラインとレジスタンスラインに反発しながら動いていく傾向があります。
もちろん反発せずに抜けることもあるのですが、その場合はサポートラインとレジスタンスラインが変化するのです。
逆に何度もブレイクしようとしてできない相場もあります。
そんな時は反発を狙い逆張りエントリーをするトレーダーが多くなることで、抵抗が強まりレンジ相場が形成されることが多くなっています。
5種のプライスアクションの法則
ではローソク足の基礎知識について覚えたら、5種類についての解説に入ります。
ピンバー
とても分かりやすいプライスアクションで、相場の転換ポイントを知ることができます。
長いヒゲが伸びていること・ローソク足の実体が極端に短いことが特徴なので、初心者でもすぐに見つけることができるはずです。
参考画像:FXブロードネット
ヒゲが長く伸びたということは期間中に値は伸びたのに、その後の値動きによって大きく押し戻されたことを意味しています。
繰り返しピンバーが出る=値動きの先に大きな抵抗帯があるということです。
相場の転換や停滞が考えられるプライスアクションなので、繰り返し現れる時は注目すべきポイントとなります。
大衆心理 | 逆方向への強力な否定の動き |
---|---|
取引 | レジサポライン付近で現れたら反転の動きを狙う |
その他 | レジサポラインにヒゲが触れ反転するケースもある |
レジサポライン・トレンドラインとプライスアクションのどちらにも根拠のあるサインが出たら、高い確率で相場は反転すると言われています。
スパイクハイ・スパイクロー
ピンバーと同じくヒゲが長く実体が極端に短いローソク足のことです。
期間中の値動きが押し戻されて取引が終了したことを示していて、現れたタイミングによって2パターンに分かれています。
参考画像:FXブロードネット
- スパイクハイ:上昇継続後の高値水準で上ヒゲの長いスパイクが発生
- スパイクロー:下落継続後の安値水準で下ヒゲの長いスパイクが発生
スパイクハイは上昇後に強い抵抗エリアがあることを、スパイクローは下降後に強い抵抗エリアがあることを示しています。
ランウェイアップ・ランウェイダウン
ランウェイアップ・ランウェイダウンはトレンドの発生や継続を確認することができるプライスアクションです。
ランウェイアップは上昇が確認できます。
参考画像:FXブロードネット
- 高値が◯本前のローソク足の高値よりも高い
- 安値が◯本先のローソク足まで下がっていない
上記の条件を満たしていることを確認します。
◯本前・◯本先と数えるローソク足の数は予め設定しておきますが、基本的に1週間の5営業日を基準に5本とするケースが多いようです。
ランウェイダウンは下落が確認できます。
参考画像:FXブロードネット
- 安値が◯本前のローソク足の安値よりも低い
- 高値が◯本先のローソク足を破っていない
数える日数の設定はランウェイアップと同じです。
下降トレンドの途中で現れることが多いプライスアクションで、一定の間本来の位置に戻る可能性が低いことを意味しています。
インサイドバー・アウトサイドバー
インサイドバーは他にもはらみ足とも呼ばれています。
定義は1つ目のローソク足の高値と安値に2つ目のローソク足の高値と安値が収まっている状態で、1つ目の実体に2つ目の実体が収まって終了していることです。
参考画像:coinpost
天井や底値で出現することが多いローソク足なので、初心者でも見つけやすいプライスアクションとなっています。
ローソク足の実体が小さいほど強いインサイドバーです。
レンジ相場などで値動きが停滞している状態でも、ブレイクすればトレンド発生の可能性が高いことを読み取ることができます。
アウトサイドバーは他にも包み足と呼ばれています。
インサイドバーとは反対で1つ目に実体の短いローソク足が、2つ目に実体の長いローソク足が並ぶパターンのことです。
ツーバー・リバーサル
ツーバー・リバーサルはその名の通り同じような2本の陽線・陰線が続けて現れるパターンのことです。
基本的にはピンバーと同じです。
ただ期間内での値動きのタイミングが違うので、1つではなく2つのローソク足に別れています。
参考画像:Forex School Online
トレンドの転換点に現れやすいプライスアクションです。
長い陽線や陰線が出るので上昇・下降かと思いますが、次に同じ長さの陽線または陰線が出てきて兆しを打ち消していきます。
プライスアクションはイベント発生時に活躍する
バイナリーオプションの取引の分析に活用できる、代表的なプライスアクションをいくつかご紹介しました。
とにかく値動きを重視した分析だったはずです。
プライスアクションを活用している勝ちトレーダーの意見では、イベント発生時が狙い目だということでした。
- 注目度の高い経済指標の発表
- 要人発言
- 仲値の発表時間
- ロンドンフィックス
このように一部ではなく世界各国のトレーダーが注目するイベントが発生する時に、プライスアクションを活用します。
売りまたは買いに偏るタイミングを狙うのです。
もちろんプライスアクションだけではなく、インジケーターを組み合わせて相場の値動きを読み根拠のあるあエントリーをしなければいけません。
レジスタンスライン・サポートラインは必ず引いて下さい。
バイナリーオプションのプライスアクションのまとめ
今回はプライスアクションについてご紹介しました。
目的ごとに分けるとこのようなグループに分類することができます。うまく使い分けて分析の精度をアップさせてください。
サポートやレジスタンスエリアを知る | ・ピンバー ・スパイクハイ ・スパイクロー |
---|---|
トレンドの発生や継続を知る | ・ランウェイアップ ・ランウェイダウン |
値動きの停滞を知る | ・インサイドバー ・アウトサイドバー |
トレンドの転換を知る | ・ツーバーリバーサル |
今までのテクニカル分析に合わせてプライスアクションを使ってみる時は、まずはデモでお試しをしてみて下さい。
練習で損失が出るのはもったいないです。