今回ご紹介するのは「モンテカルロ法」です。
初めて聞いた手法であるという人も多いはずですが、もともとカジノで使われていた手法でオンラインカジノの人気上昇と共に注目されています。
ただ、難易度は高いので使うかは慎重に判断しなければいけません。
安易に使って損をすることがないように、モンテカルロ法の詳細やバイナリーオプションでの使い方を徹底解説します。
最適なバイナリーオプション攻略法に迷っている方は、当サイトの「バイナリーオプションの攻略手法総まとめ!勝ちたいなら要チェック!」を参考にしてください。実際に活用できる攻略法をまとめていますので試す価値ありです。
モンテカルロ法の概要
ランダム法という別名を持つモンテカルロ法はアメリカの数学者スタニスワフ・ウラムが、中性子の研究のために開発しました。
カジノで有名なモナコの地区の名前から名付けられています。
かなり専門的な知識・用語で概要が説明されているのでざっくり簡単にまとめると、「乱数を使ってシュミレーションをして分析をする」ことです。
例えば屋外球場での野球の試合の結果を予想するとします。
普通なら勝ち・負けのどちらかなので50%の確率になるのですが、モンテカルロ法ではパラメーターを追加して勝敗の分析をするのです。
・選手の体調やモチベーション
・試合の日の天気
・使用する球場の地面の状況や風速
このようなパラメーターがあることで、分析の精度が高くなりより高い確率で結果を予想することができるようになります。
モンテカルロ法の活用方法は3パターンです。
決定論 | 勝敗が分かれる場合に使用する |
---|---|
確率 | 1回の結果だけでなく複数の結果の分析に使用する |
動的 | 結果が出た後に数値を入力して今後の分析に使用する |
このようにカジノや試合結果の予想などでは、基本的に過去の結果の数字を使って分析を行うので精度に関しては曖昧と言われています。
バイナリーオプションではカジノとは使い方が少し違うのです。
モンテカルロ法といえば「数値から導き出した数・勝敗を材料にして投資額を算出し利益を求める」ことを意味しています。
概要から分かるように難しい手法なので知識とスキルは欠かせません。
バイナリーオプションでのモンテカルロ法の使い方
では早速使い方を見ていきましょう。
まずバイナリーオプションにモンテカルロ法を使うとした場合、以下の条件で取引をするように心がけてください。
- スプレッド取引であること
- ペイアウト率2倍の取引であること
特に難しい条件ではありません。
変更したとしても使うことはできるので必須条件とまでは言いませんが、スプレッドで2倍の時が1番利益が出しやすく算出も簡単になっています。
- PCやノートにメモ欄を作り「123」と書く
- 両端の数字を足した数が掛け金となる
- 勝ったら数字を消す・負けたら数字を足す
- 数字が1つより少なくなると利益が出ている
最初は1+3=4で掛け金は4,000円ということになります。
記入が終わったらペイアウト率2倍のスプレッド取引で4,000円でエントリーをして結果が出てから次に進むのです。
勝敗が分かったら123の数字をいじります。
勝ったら両端の数字を消すので、上記の場合1と3が消えます。
負けた時は負けた取引の掛け金の数字を足すので123の後に4を書き足して、次の取引では1+4で5,000円が掛け金です。
数字が減って計算できなくなったら利益が出ていることになります。
モンテカルロ法のバイナリーオプションでの使用例
仕組みが分かったら実際に見ていきましょう。
モンテカルロ法を用いてバイナリーオプションで取引をしたとして、シュミレーションの例をあげてみました。
数字 | 取引金額 | 結果 | 損益 |
---|---|---|---|
123 | 4,000円 | 負け | -4,000円 |
1234 | 5,000円 | 負け | -9,000円 |
12345 | 6,000円 | 負け | -15,000円 |
123456 | 7,000円 | 勝ち | -8,000円 |
2345 | 7,000円 | 勝ち | -1,000円 |
34 | 7,000円 | 負け | -8,000円 |
347 | 10,000円 | 勝ち | +2,000円 |
最終的にちゃんとプラスになって利益が出ています。
メモをする数字を間違えてしまうと計算に大きなズレが出てしまうので、間違えないように記入していかなければいけません。
今回は例なのでバランスよく勝ち負けがあります。
でもリアルトレードでは連敗も珍しくはないので、バイナリーオプションでモンテカルロ法を使う時は資金が十分にあることが前提です。
資金の目安についてはこちら↓
モンテカルロ法で取引をしてみた結果
そんなに莫大な資金を持っている訳ではないので、ハイローオーストラリアのデモ機能を使ってモンテカルロ法を試してみました。
数字 | 取引金額 | 結果 | 損益 |
---|---|---|---|
123 | 4,000円 | 負け | -4,000円 |
1234 | 5,000円 | 負け | -9,000円 |
12345 | 6,000円 | 勝ち | -3,000円 |
234 | 6,000円 | 勝ち | +3,000円 |
意外と少ない取引回数で利益を出すことはできました。
でも最初に2連敗したことで9,000円の損失が出てしまった時は、次も負けてしまったらと考えると恐ろしかったです。
今回はデモ取引なのであくまでもリアルを想像した結果ですが緊張感があります。
うまくいきすぎたので、より詳しくモンテカルロ法の有効性を見極める材料を集めるためにもう一度挑戦してみました。
数字 | 取引金額 | 結果 | 損益 |
---|---|---|---|
123 | 4,000円 | 負け | -4,000円 |
1234 | 5,000円 | 負け | -9,000円 |
12345 | 6,000円 | 勝ち | -3,000円 |
234 | 6,000円 | 負け | -9,000円 |
2346 | 8,000円 | 負け | -17,000円 |
23468 | 10,000円 | 勝ち | -7,000円 |
346 | 9,000円 | 勝ち | +2,000円 |
2回目はさっきよりも長期戦になりました。
このように数字が途切れてしまうまでちゃんと取引を続けないと、利益にたどり着くことができないので精神的な強さも必要です。
バイナリーオプションにモンテカルロ法は使えるのか?
結果的にバイナリーオプションにモンテカルロ法は使えることになります。
ただ活用できる手法だと手放しで喜ぶのは危険で、しっかりとメリット・デメリットを抑えて自分のレベルで問題ないのか判断しなければいけません。
モンテカルロ法のメリット
バイナリーオプションで使う最大のメリットは「理論のうえでは最終的には利益が出ることになっている」ことではないでしょうか。
ただこのメリットを活かすには以下の条件をクリアする必要があります。
- 資金に余裕がある
- 手法のルールに従い中断せずに最後までエントリーができる
- テクニカル分析併用する
あくまでも確率論なので、分析無しで取引ができる訳ではないことを忘れてはいけません。
きちんと相場の動きを見て今後の動向を予想してから、モンテカルロ法でエントリーをしていくのが正解です。
メリットをデメリットにしないように気をつけて下さい。
モンテカルロ法のデメリット
負けた時のメンタルと勝率維持がモンテカルロ法のデメリットです。
- 連敗が続く
- 掛け金が大きくなり損失も大きくなる
- メンタルが不安定になる
- 冷静に取引ができなくなる
このような悪循環に陥ってしまうことが、バイナリーオプションでモンテカルロ法を使う時の1番のデメリットになっています。
カジノでも取引が延々と続くこともあるそうです。
よってカジノのトレーダーからは効率が悪い・時間がかかりすぎるなどのあまり評価しないコメントもたくさん寄せられていました。
結果、バイナリーオプション上級者向けの手法で間違いありません。
損益分岐点や勝率をきちんと自分で計算して把握できて、安定した取引で利益を積み重ねることができてから使うことをおすすめします。
初心者や投資資金が少ない場合は確実に避けるべきです。
その理由が分かりやすいように、なかなか勝つことができずに負けが続いた時にメモに記入される数字を表にしてみました。
数字 | 取引金額 | 結果 | 損益 |
---|---|---|---|
123 | 4,000円 | 負け | -4,000円 |
1234 | 5,000円 | 負け | -9,000円 |
12345 | 6,000円 | 負け | -15,000円 |
123456 | 7,000円 | 負け | -23,000円 |
123467 | 8,000円 | 負け | -31,000円 |
123468 | 9,000円 | 負け | -40,000円 |
123456789 | 10,000円 | 負け | -50,000円 |
例えば7連敗してしまったとすると、その時点で-50,000円です。
さらに次のエントリーの掛け金が11,000円となり高額で、また負けてしまったとすると61,000円の損失が出ていることになります。
資金面もメンタル面もかなり心配な状況です。
バイナリーオプションでは連敗が続く可能性もあるので、初心者や資金が少ない人はモンテカルロ法に向いていないと言えます。
モンテカルロ法は禁止行為?
実はカジノではモンテカルロ法は禁止行為に指定されています。
過去にギャンブラー達の間で流行った時に、たくさんのカジノ店が倒産してしまったことから世界中で禁止されるようになりました。
ただ、オンラインカジノでは問題なく使えるそうです。
バイナリーオプションでも禁止行為には書かれていないので、特に手法名指しで厳しい規制がある訳ではありません。
それでも本来はギャンブルの攻略法です。
バイナリーオプションには他にも有効な攻略手法はたくさんあるので、リスクが低く根拠のある手法を選んだほうが大損の回避にはなるでしょう。
禁止行為についての詳細はこちらです↓
バイナリーオプションのモンテカルロ法のまとめ
以上がモンテカルロ法についての説明です。
きちんと法則に沿って勝つまで取引を続けることができるのであれば、バイナリーオプションでモンテカルロ法が有効になることはあります。
ただあくまでも確率論であることを忘れてはいけません。
さらに多くの取引資金を必要とする手法なので、初心者や資金が少ない人はすぐに全部溶かす可能性が高いため辞めておいた方がいいでしょう。
最後にもう一度やり方をおさらいしておきます。
- PCやノートにメモ欄を作り「123」と書く
- 両端の数字を足した数が掛け金となる
- 勝ったら数字を消す・負けたら数字を足す
- 数字が1つより少なくなると利益が出ている
数字の記入ミスや計算にミスに気をつけて、間違ったエントリーをしないように気をつけてください。