バイナリーオプションで超短期取引として人気の30秒取引。
多くのトレーダーが取引をしているイメージがありますが、実は勝率の高いトレーダーやプロのトレーダーは避ける人も多い取引でもあるんです。
バイナリーオプション初心者の人は、魅力の裏に隠された落とし穴をまずは知っておきましょう。
短期取引の中で最高難易度と言われる30秒取引の特徴やメリット・デメリットから、攻略をして稼ぐためのポイントまでまとめてみました。
- 30秒取引の概要
- 30秒取引のメリット&デメリット
- 30秒取引の攻略法
バイナリーオプション30秒取引の概要
極端に短い取引時間である30秒取引は、国内バイナリーオプションでは取引できません。
厳しい規制強化の影響で最低2時間が経過しないと判定時間を迎えることができないため、海外バイナリーオプションで取引をするしかないのです。
わずかな時間で投資ができる30秒取引の特徴をまとめました。
ペイアウト率 | 高い |
---|---|
取引難易度 | 高い |
テクニカル分析 | 効きにくい |
利益 | 大きい |
利用者 | 多い |
1分未満の超短時間でテクニカル分析をして予想を立てなければいけないので、取引の難易度が最も高い取引なのです。
その分ペイアウト率は高く利益も大きくなっています。
取引をしているトレーダーは意外と初心者~中級クラスの人が多く、上級者~プロの人は状況に応じて取引をするケースが多いです。
その理由は30秒取引のメリット・デメリットにあります。
30秒取引のデメリット
残念なことにバイナリーオプションの30秒取引のデメリットは、致命的なものが多いです。
勝敗・損益に直結するようなマイナスポイントが多いので人気の取引でも、慣れているトレーダーは避ける人が多くなっています。
テクニカル分析が通用しにくい
わずか30秒の間に行われる取引はとても少ないです。
そうなると取引量も少なくなってしまうのでちょっとしたことが引き金になって、相場が大きく動くことも珍しくはありません。
それでも攻略をする場合は、MT4を使い分析を行います。
でもここでもデメリットの壁にぶつかるのです。
MT4にはバイナリーオプション30秒取引の分析に必要な10秒単位のローソク足は存在しません。
MT4・MT5は本来はFXのために作られたツールです。
バイナリーオプションの超短期取引に対応できなくて当然なので、どうしてもの時は10秒足が表示できるアプリの活用で解決されています。
- 【IG証券】1秒・10秒
- 【OANDA Japan】5秒・10秒・30秒
- 【ヒロセ通商】10秒
- 【岡三証券】10秒
- 【JFX】10秒
ただ時間足がクリアできてもテクニカル指標が少ないこともあります。
他にもアプリを使うための登録の手間や操作性・動作スピードなど、30秒取引の分析ツールとして活用できるかのチェック項目は複数あるのです。
ノイズが発生しやすい
取引時間が短ければ短いほど、ノイズは発生しやすくなります。
ノイズとは一瞬だけ売りや買いへの反応で大きな値動きを見せることで、30秒取引の1番の敵とも言われているほどです。
ストンと直角に動くことが多く突発的な値動きなので、「このあたりでノイズが起こる!」なんて予想をすることもできません。
運良く勝てることもあるようですが、損失になるケースが多いです。
攻略法としてノイズが発生したタイミングでエントリーをすれば勝てると紹介されていましたが、全然うまくいかず運取引になってしまいました。
- 跳ね上がった時:Lowエントリー
- ガクッと下がった時:Highエントリー
ノイズの攻略の難しさは上記の条件でデモ取引をしてみると分かりやすいです。
ずっとノイズの発生を待ってチャートを見ていないといけないため、片手間ではできません。予想もつかないのでずっと緊張が張り詰めた状態が続くのです。
短時間で大きな損失になるリスクがある
わずか30秒で結果が出るので、次々にエントリーをしてしまう人も多いです。
でも分析の難易度が高く今後の値動きの予想がしにくい30秒取引の勝率は、いくら凄腕のトレーダーであっても高いものではありません。
考えもなしにどんどんエントリーをして短時間で大きな損失になることもあります。
- 連敗で悔しくなって感情エントリー
- 勝つまでやめられない
- 損失を取り戻すまではやめられない
こんな負のループに迷い込んでしまったら、もうあとは投資資金が大幅になくなる・ゼロになることでしか正気に戻れない人も出てきてしまいます。
1回の取引が30秒なので負けている時の損失の膨らみ方も早いです。
誤情報や詐欺が多い
攻略が難しい取引なので注目度は高く、検索をするとたくさんの情報が出てきます。
そこを目を付けたのが「ツールの販売業者やアフィリエイト業者」で、30秒取引をエサにして利益をあげようとしているのです。
本気で投資で資産運用をしている人には、迷惑でしかありません。
30秒取引の攻略法を紹介しつつ「使ったのはこのツールです」と紹介し、あたかも勝てるかのように誘導して購入させる手口です。
詐欺で有名な中にSBAサインツールというツールがあります。
勝率90%を謳っているのですがプロトレーダーでも難しいレベルで胡散臭いです。
さらに公式サイトでははっきりとした根拠が説明されていない上に、ツールも平均足やストキャスティクスなど無料で使えるものばかりになっていました。
このように、誤情報や詐欺業者が後をたたないのは大きなデメリットです。
30秒取引のメリット
許容範囲を超えるデメリットが多いバイナリーオプションの30秒取引。
では、どのようなメリットがあるのでしょうか。
残念ながら特にデメリットをひっくり返すような大きなメリットはなく、推せるポイントとしては2つでした。
短時間で取引が終了する
1番の魅力は取引に時間を取られないことです。
投資に挑戦してみたいけど仕事・家事・育児・学業などで十分に時間を取ることができないという人には、ぴったりの取引時間となっています。
- 仕事や学校の行き帰りで取引ができる
- 休憩やお昼休みを使って取引ができる
- 子供が幼稚園や学校でいない間やお昼寝時に取引ができる
- 家族が寝てしまった夜中にも取引ができる
すぐに結果が出るので、隙間時間に投資ができるのはメリットです。
ただ取引難易度や損失のリスクから考えると、もう少し投資に使える時間を確保して安定してエントリーをした方が利益に繋がりやすくなります。
ペイアウト率が高い
多くのトレーダーが惹かれるのは30秒取引のペイアウト率です。
どのバイナリーオプション業者も他の取引時間よりも高いペイアウト率で設定されていて、取引の難易度を窺い知ることができました。
ハイローオーストラリア | 1.95~2.30倍 |
---|---|
ザオプション | 1.83~2.00倍 |
ファイブスターズマーケッツ | 1.82倍 |
ザバイナリー | 1.80~1.96倍 |
ゼントレーダー | 1.70~2.00倍 |
銘柄によってペイアウト率が異なりますが、2倍のペイアウト率を超える業者が3社ありました。
しかしここでメリットに捉えてしまうのは危険です。
ペイアウト率が高い=勝ちにくい取引なので、「いつか勝てる!」で安易に取引をしないようにしましょう。
バイナリーオプションはFXのように1回で莫大な利益が出ることはありません。
安定した勝率でコツコツ利益を積み上げていく必要があるので、自ら勝ちにくい取引を選ばなくてもいいかなというところです。
トレーダーからの30秒取引の評判
ではトレーダーのリアルな意見も参考にしてみましょう。
今回はTwitterに投稿されている、バイナリーオプションの30秒取引に対するリアルな評判をピックアップしてご紹介します。
バイナリーの30秒取引とかで感覚的にエントリーしている人が多すぎる印象です。
— リーマン@バイナリー記録 (@bo75893) July 13, 2023
再現性の薄いトレードってあまり未来がないと思います。一時的な勝利になり得ないです。
ただし、その感覚をちゃんと言語化出来るなら良いと思います。
おはようございます
— Linton (@dbo4b) May 12, 2021
今、絶対無理だと思っていた30秒取引の練習中です。
コツがあるのか、
ハマるとすごいことになるのでノイズとはいわれつつも、ちょっと裁量もきくので、ハマり中です。
パソコンのチャートはゆらゆらするので
— cho cho (@chocho08039221) January 20, 2022
スマホのほうがやりやすい
でもパソコンだとレジサポが広範囲で確認できる
どっちもどっちかな#レジサポ#30秒取引#ハイローオーストラリア pic.twitter.com/3M1edIWEPt
勝っていますという意見もあるのですが、反対派が多い感じです。
実際にリアルやデモで取引をして勝つことの難しさを知ったという人が多く、そんな人からは1分や5分取引がおすすめされていました。
バイナリーオプション30秒取引の攻略
例え難しいとしても30秒取引を攻略したいのであれば自分なりの戦略が必要です。
少しでも効果的な戦略が立てられるようにポイントを3つご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
スプレッドのあり・なしを使い分ける
バイナリーオプション業者によって、スプレッドの有無の選択ができます。
例えば1番人気のハイローオーストラリアであれば、
- スプレッドなしがTurbo取引
- スプレッドありがTurboスプレッド取引
その時点でのボラティリティで選ぶと効果的だと言われています。
- ボラティリティが大きい:Turboスプレッド
- ボラティリティが小さい:Turbo
要するに、今の相場の状況が大きな利益を求めてもいいものなのかをチャートを見て判断し攻略していくということです。
初心者にはなかなか難しいかもしれません。
ただ、スプレッド取引になるとペイアウト率が極限まで高くなることはメリットですが、勝率はかなり不安定になるので注意が必要です。
インジケーターは組み合わせてダマシ回避
30秒取引ではどうしてもダマシが悩みのタネです。
特に移動平均線のみ・ボリンジャーバンドのみなど、インジケーターを単品で使っている時に多くなる傾向があります。
そこで複数を組み合わせて補強して分析をするのです。
代表的なバイナリーオプション30秒取引で使われているインジケーターの組み合わせは【移動平均線+RSI】となっています。
ゴールデンクロスやデッドクロスでトレンドの転換ポイントを狙って取引をするのですが、発生も多くダマシの可能性も高くなっています。
そもそも全てのポイントでエントリーするのはリスクが高すぎです。
そこで活用できるのがRSIです。
70%と30%のラインを見て、買われすぎ・売られ過ぎを判断し分析のプラスαの材料にします。
移動平均線はオシレーター系と相性がいいです。
RSIの他にもMACDと移動平均線を組み合わせて、バイナリーオプションの30秒取引の分析をしているトレーダーも多くいます。
基本はトレンド相場での順張りで攻略
スプレッドがあるのでどうしても大きな値動きが必要な取引です。
そうなると狙うはやはりトレンド相場です。
30秒に最も近い1分足、またはその他業者のより短い時間足を使って分析をします。
ポイントは確定足で直近高値・安値を更新したらエントリーをすることです。
動画のコメントには上記の30秒順張り攻略法を試してみたら、7連勝で38万円の利益が出たという人もいました。
まずはデモで試してみる価値はある手法です。
30秒取引に合う通貨ペアを選ぶ
デメリットとしてノイズや引き分けをご紹介しました。
一瞬だけチャートが大きく動くノイズ・値動きがまったくない引き分けのリスクを考えると、基軸通貨での取引がおすすめです。
世界の為替相場の中心的な地位を占める通貨のこと。現在は米ドル。
安定して勝つなら30秒より1分・3分・5分
どう考えても30秒取引は難しいです。
分析に使える時間が殆どない点が最大のデメリットで、安定して勝てる取引とは言えません。
どうしても短時間で取引がしたいなら、30秒より少しでも長い時間を選ぶべきです。
時間が長くなればなるほどテクニカル分析が効きやすくなっていくので、ムダな損失やダマシ回避にもつながっていきます。
各取引の攻略法については以下を参考にしてください。
バイナリーオプション30秒取引の攻略のまとめ
できれば一定のスキルがあって、相場の状況が適切な時に取引したいのが30秒です。
ネット上にはたくさんの「バイナリーオプション30秒取引攻略手法」が存在していますが、ほとんどが明確な根拠がなくリスクが高いものになっていました。